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アリアの小話でう。

過去と絡んでるので、そのうち設定上げちゃおうと思いまふ。


 


前方にマスカレイドの欠片を付けた少女がいる。
少女の足は浮遊し地には付いていない。
これも、マスカレイドの能力なのだろうかとアリアは頭の片隅で考えた。
持っている烈火(アックスソード)を構えて少女の様子を見る。
少女からの攻撃はない。あちらもきっと様子を見ているのだろう。
アリアは烈火を構えながらふとある出来事を思い出す。
それは頭の中の奥深くに根づいた思い出。


「アリア。いつかアリアと対峙した時、きっと自分はアリアを殺せないから、代わりにアリアが殺して」
「嫌だよ。ボクは     を殺せない」
「出来るよ。アリアなら、アリアなら出来るって…自分は信じてる」


「アリア!!」


仲間の呼び声にアリアは我に返った。
頭を二、三振って意識を再び少女に集中させる。
少女はあちらこちら傷を負い、あと一撃喰らわせれば消滅するであろう。
アリアは走りだす。間合いを一気に詰めて勢いよく少女を斬りつけた。
少女はよろめき、その場に崩れ落ちる。
その様をアリアは見つめた。


「アリア」


遠い遠い声が聞こえる。
あの時のままの声音がアリアの耳に滑り落ち、反響する。
後ろを振り返ってもその声が何処から聞こえたのかは分からない。
そして再び前を見ると少女の姿は跡形もなく消えていた。
小さなそれでも深い溜息を一つ吐いて、アリアは踵を返す。
持っている烈火を背に仕舞い、何も無かった表情で仲間の元へ歩き出した。

ただ瞳は泣きそうな、悲しみを含んだ儘に

 



※烈火は今後作ろうと思っているアックスソードです。
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